キンシナンテンの剪定は、樹形を美しく保ち、病害虫を防ぐために行う作業です。放置すると上に伸びすぎて不格好になるため、定期的な手入れで枝葉の密度を調整します。適切な剪定によって、風情のある自然な樹形を維持し、株を健康に保つことができます。
剪定とは
剪定とは、不要な枝や幹を切り取り、樹形を整える作業です。キンシナンテンでは、枝葉が密になった部分を間引く「透かし剪定」や、古い幹を根元から切ることで、病害虫を予防し、庭に奥行きを演出します。また、枝の途中で切ることで新しい芽の発生を促し、よりコンパクトな樹形に仕立てることも可能です。
適期の見極め
キンシナンテンの剪定は、目的に応じて適切な時期に行います。基本的な適期は、3月に入ってから7月上旬、または8月下旬から9月頃までです。春に芽吹いた葉が少し大きくなった頃も剪定に適しています。
実を楽しんだ後であれば、翌年の花を咲かせるために2月下旬から4月上旬頃が最適です。樹形を小さくコンパクトに維持したい場合は、夏枝の伸びが止まる8月末から9月頃に行うと、樹が体力を速やかに回復できます。枝の途中で剪定する場合は、2月後半から7月頃までが枯れる可能性の低い時期です。
手順と判断基準
まず、直径1.5cmまでの枝には剪定バサミ、太い枝や幹にはノコギリといったように、枝の太さに合った道具を準備します。作業を始める前に完成形をイメージし、何度も後ろに下がって確認しながら形を整えることが大切です。枝の長さやボリュームは好みに合わせて調整します。
株立ちを自然に見せるため、残す幹は3本や5本といった奇数にします。全体の枝数を5〜7本程度にするとバランスが良くなります。サイズを小さくしたい場合は、古い太い幹を地際からノコギリで切除します。このとき、細い幹はそのまま残します。
枝葉が密になっている部分は、透かし剪定で間引きます。飛び出た枝は、分岐部の根元で切り戻します。枝の途中で剪定する場合は、節のあたりで切るとそこから新しい芽が出ます。その際は、念のため一番下の葉をいくつか残しておきます。
剪定後の管理
剪定で太い枝や幹を切った場合、その切り口は病原菌の侵入口になる可能性があります。大きな切り口には癒合剤を塗布して保護します。8月末から9月頃の剪定は、樹が速やかに体力を回復しやすい時期です。
こんなやり方は要注意
剪定をしないと樹形が乱れる
キンシナンテンは剪定をしないと、上に伸びすぎて不格好な姿になります。茎を切った場所からは必ず新芽が出る性質を持っています。そのため、定期的な手入れで樹形を維持する必要があります。
夏以降の途中剪定は避ける
枝の途中での剪定は、時期を誤ると株に大きなダメージを与えます。夏以降(7月以降)に枝の途中で剪定すると、その枝全体が枯れてしまう可能性が非常に高くなります。途中剪定は2月後半から7月頃までに行います。
実践のコツ
自然な株立ちを作る
自然な印象の株立ちにするには、残す幹の数がポイントです。幹を3本や5本といった奇数で残すと、バランスの取れた美しい姿になります。全体の枝数も5〜7本程度を目安に整えると、見栄えが良くなります。
大胆にサイズダウンする
樹形を大幅に小さくすっきりさせたい場合は、思い切った剪定が効果的です。古い太い幹を地際でノコギリを使って切除することで、コンパクトで風情のある樹形に仕立て直せます。細い幹は残しておくのが基本です。
枝の切り方の基本
枝を切る際は、その後の姿を意識します。太い枝は外側に倒しながら、裂くように根元から切り取ります。細い枝や飛び出た枝は、葉を残して分岐部の根元で切り戻すようにします。


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