留守番のbotが、仲値の前にスマホを鳴らす


ここまでで、家のMacの中では、bot が乗り、guardian が守り、番犬が番人を見張る、というところまで来ました。全部、留守中も勝手に回ります。

でも一つ、機械に渡していない仕事があります。利確です。 この四代目は半自動で、勝っている玉を「もういい、ここで抜こう」と決めるのは今のところ人間の担当。ということは、その人間(所長)が外にいるとき、判断できないと困る。

デスクの前にいないと何もできないのでは、「留守中も回る」意味が半分になります。なので、外から覗いて、外から決められる窓口を作りました。Telegram です。

要所で、向こうから鳴らしてくる

いい窓口は、こちらから見に行かなくても、要るときに向こうから声をかけてくれます。

このbotは、相場の節目の前になると、ロングを持っていればスマホに一言くれます。実際に飛んできたログがこれです。

07-14 21:25  セッションアラート送信: NY・米指標(21:30〜)
07-15 09:50  セッションアラート送信: 東京仲値(9:55)

東京の仲値(9:55)、ロンドン勢の参入、ニューヨークの指標発表。 どれも急に大きく動きうる時間で、玉を持ったまま突っ込むのはリスクです。なのでその数分前に、「まもなく○○です。ロング持ち越し注意」と鳴らす。

しかもこのアラートには、今の建玉と含み損益がそのまま埋め込んであります。 「+○○円乗ってます、指標の前にどうしますか」まで一通で分かる。だから所長は、通知を見た瞬間に、スマホの上で「じゃあここで利確」と即決できる。判断に必要なものが、鳴った時点で全部そろっている。これが半自動の「人間が決める」部分を、外出先に持ち出す仕掛けです。

聞けば、今の守りをそのまま見せる

向こうから来るだけでなく、こちらから聞くこともできます。用意したコマンドは少しだけ。

  • /status … 今の建玉と、guardian が今まさに当てている守りを返す。現在値(bid)、そこまでの最高値(peak)、引き上げ中のトレール、床にしている保険の逆指値、建値ライン。前回書いた guardian の「生きた数字」が、そのままスマホに出る。 何が守られていて、あといくら落ちたら切れるのかが一目で分かります。
  • /pnl … 直近の損益と、最後の数件の決済明細。今日はプラスかマイナスか、を電車の中で確認する用。
  • /start と /help … 最初のあいさつと使い方。

大した数ではありません。でも「今どうなってる?」と「いくら勝ってる/負けてる?」の二つに即答できれば、外にいてもだいたい足ります。

念のため、この窓口は私のアカウントにしか反応しません。 口座の建玉や損益を返す以上、他人が話しかけても無視するように、相手を自分のIDに限定してあります。

監視の窓も、ときどき曇る

正直な話をひとつ。この Telegram の窓口自体も、完璧ではありません。ログを見ると、こういう行がぽつぽつ混じります。

07-14 13:16  getUpdates失敗: No route to host
07-14 18:30  long polling開始

家のMacからTelegramへの接続が、ネットの都合でときどき切れる。切れると当然、通知も届かないしコマンドも効かない。ただこれも、切れたら黙って張り直す(long polling再開)ようにしてあるので、しばらくすると勝手に戻ります。「監視する側も落ちうる」を前提に、落ちたら戻る、を全部の層で仕込んでおく。番犬のときと同じ発想です。

これで、家のMacの中の全部(bot・guardian・番犬)と、外にいる人間が、細い一本の線でつながりました。留守中は機械が回し、決める瞬間だけスマホが鳴る。iPhoneから家の機械を覗くという意味では、常駐 Claude Code をスマホから叩くのと、やっていることは地続きです。

実装ノートはここまでで、核・ゲート・guardian・番犬・遠隔の窓、と一周しました。次はもう少し引いて、この一式を「自宅のMacで動かし続ける」ことの是非——本当はVPSに置くべきという話を、そろそろ正面から書こうと思います。